- ひろみ先生
家庭的保育が注目されるワケ
更新日:2019年11月22日

私が家庭的保育をするワケをお話しします。
子どもの立場から考えると、0歳〜3歳ぐらいまでは、
本来ならお母さんやおとうさん、おばあちゃんやおじいちゃんに囲まれて
毎日を過ごすことが好ましいと思います。
しかし、現状はそうはいかないワケです。
ならば、大切な子供達を社会や保育者が協力してみんなで育てましょう
という事なのですが、保育にも色々な形態があるわけですけど、
待機児童を無くすために新たな施設を作ったり、現場の施設の保育人数を
ギリギリまで増やしたりするわけなんですね、人数合わせをすれば、
あとは現場が何とかすると・・・
しかし、その内情は、サービスや質の向上に対するルールやシステム作りや
イベントの企画とその運営、保護者への連絡や各書類の作成、
部屋の片ずけ遊びや昼寝の準備、衛生の為の掃除や消毒など大忙しな訳です。
その、大忙しの中での保育なわけで、保育自体が子ども一人でも目が離せない
子ども達が1クラス小規模なら9人(保育者2人~4人)〜大規模なら22人
(保育者3人〜6人)人数的には足りているように思えますが、
現状は、シフトで休みも取りますし、上で述べた保育以外の仕事に人が取られますので、
純粋に子供と接する保育に当たっている人数は、小規模なら2人の保育者、
大規模なら3人の保育者というところでしょう。
22人の子供達は、個性に溢れ、ユニークな存在です。
友達を突き飛ばす子、かじる子、泣いている子、オモチャを取り合う子、
走って転ぶ子、おとなしい子も色々と巻き込まれます。
穏やかな先生ばかりではありません。
危険な時には注意もします。
叱られて泣く子もいます。
怪我も瞬時に起きてしまいます、防ぎ切れない事も多々あるのです。
これが誰も否定出来ない現状です。
この状況では、子供達の目線で、一人一人の個性や人格を尊重して、
一人一人の子供の成長にあった、慈愛に満ちた穏やかな保育が出来ないと私は感じました。
日本の子育ての政策は根本から見直しが必要です。
10代、20代、30代の死因の1位が自殺!と言う国、それが日本
皆さんはどう思われますか?
イギリスでは、、チャイルドマインダーが子育の主流で100年も前から活躍しています。
全英の71%の子育て家庭が利用しています。
私は、イギリスでは、国家認定であるチャイルドマインダー の資格を取得し、
英国ICM(公益法人チャイルドマインダー事業者協会)修了証を授与され、
厚生労働省ガイドライン及び家庭的保育等研修事業実施要綱準拠カリキュラムを終了
し、NPO法人日本チャイルドマインダー協会から、合格認定を受けました。
イギリスの幼児教育と日本の幼児教育の違いは、
日本は、社会制、協調性、規則やルールやマナーがあってのその中の個人であり、思いやりと道徳的な子供に育てる為に、乳幼児から、養育者が主体となり、教育的に、子育てをしていくのに対し、
イギリスのプログラムは、子供の一人一人はそれぞれ、特有の個性、人格を持ち、成長する為の種も、才能も初めから持ち合わせている個人なので、尊重し、決して、傷つけることなく、寄り添い見守り援助すると言う大人の寛大な愛に包まれてこそ、自律性、主体性、社会性、道徳心が育まれ、健康で自尊心と愛を持って行動出来る大人に成長すると言う考え方。
臨床心理学や、発達心理学の立場からも、後者の考え方に異論は無いと思います。
皆さんは、どうお考えでしょうか。
大きな事は出来ないけど、一人一人の大人が自分にできる事を実行しながら、
子供達の自由や才能や伸びようとする芽を摘まない事、傷つけないこと、
価値観を押し付けない事に常に留意し、温かく見守りたい。
そして、穏やかに優しい保育をしたい。
子供達の為になる保育をしたい。
これが私が家庭的保育をするワケなんです。
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